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がくぶんの資格 建築模型士、求人について & 主婦の在宅ワークのための一つの提案
以前、知り合いの同業者と話したときに、「そういえばこの前、がくぶんの建築模型士が営業に来たよ」、、、と言ったので、「あの通信講座のでしょ?」、、と言って2人で「あはは、、w」、、と笑ったことがあります。
たまに新聞広告に、「手軽に楽しい在宅ワーク」として紹介されてるアレですが、実際に建築模型を本業にしている自分達から見れば、「もしかして資格商法?」、、とか、「通信教育で仕事できるようになるんなら苦労はしない」とか、そういう否定的な目でつい見てしまうわけですね。
実際、ネットで検索しても、「がくぶんの建築模型の通信講座ってどう?」って質問に対して、「そんなの求人なんてないですよ」っていう意見が大半で、「あぁ。やっぱり世の中は甘くない。 申し込まなくて良かったわ」、、、と思う主婦は多いのではないかと思います。
それはそれで、自分達には関係のない話だし、一つのネタとして話すくらいで、ほっとけばいいのでしょうが、なんか最近、この業界がきちんと理解されないまま、否定的なイメージだけが先行してしまっているような気がして、、。 それはイコール、建築模型を生業にしている自分達にも(大きな目で見れば)かかわってくることなんですね。 そういう考えもあって、最近はだんだん、ちょっと思うことを書いてみようという気になってきたわけです。
と、いうのも、一つはこの建築模型士の通信教育の方向性が現実的ではないし、この広告を見た人たちは勘違いしてしまうんじゃないかと思うわけです。 このままだと苦労してこの講座を受けても現実的ではないために、途中で諦めてしまう人が結構多いのではないか。 これをちょっと考え方を変えるだけで、可能性がまた広がってくるのではないか、、。
それからもう一つはこの大不況の中、家族を支えるために、藁にもすがる思いで在宅ワークや求人を探している主婦がなんと多いことか、、、。 そんな人たちの励みに少しでもなれば、、と思ったわけです。
というわけで、今からいろいろ書いていきますけど、まず最初に自分の立場を書いておこうと思います。 わたしは最初、3年ほど建築模型を作る会社に就職して技術や経験を積んで、その後結婚して独立。 それからは21年間、在宅ワークで建築模型を本業としてきました。 これから書くことは、その経験による一つの提案です。 でも、今回のテーマである、通信教育は受けたことがありませんので、あくまでもそういう立場で思ったことを書きます。
だから、もしかしたら、通信教育に対して勘違いなどがあるかも知れませんので、そこんとこは宜しくお願いします。 後で、間違っていたとしても責任はとれませんので。 あくまでもこういう立場の人の意見だということで、ご自分の責任において、一つの意見として参考にしていただけたらと思います。
ではこれから書いていきます。
1、がくぶんの広告を見た人の「勘違い」。、、、実は需要はほとんどないし、資格も要らない。
がくぶんでは、「住宅やビルなどを建てるときの設計・計画に欠かせない」、「建築模型の需要は絶えません」、、と説明していますが、実はがくぶんのページで紹介されているような、一戸建てで綺麗に着色された完成模型の需要はほとんどありません。 実際、在宅ワークをしているわたしでも一戸建ての完成模型はほとんど作ったことがありません。 大手の住宅メーカーは独自の営業ノウハウがあって、とても個人で入り込める余地はありませんし、建主も、設計事務所からプレゼントされたら、ラッキーと思うくらいで、建築模型を何万もかけて外注しようなんて思う人はめったにいません。(例えば、あなたが一戸建ての自分の家を建てるとしましょう。 その時に、建築模型を何万円もかけて外注しますか?。 まず、しませんよね? )
がくぶんのホームページに、「ビル・マンションなら1点で8〜10万円!」と書いてありますが、設計事務所はまず、マンションの模型なんか作りません。 モデルルームに飾ってある模型はデベロッパーが建築模型製作会社に外注したもので、だいたい100〜150万円以上。 規模が大きくなれば、200万円も300万円もします。(スケール1/70〜1/80でアクリル製レーザー加工、ラッカー塗装仕上げ ←プロじゃないと作れませんね) モデルルームに10万円ぽっちのちゃちな模型(失礼!)が飾ってあったら、笑われてしまいますよ。
また、「窓や木などのパーツを作り置きしておくことができますから、家事や子育てに忙しい主婦の方にピッタリの仕事」とのことですが、仕事として作るなら納期厳守ですので、時には徹夜が続くことも、、、。 クライアント相手にお金を戴くわけだから、自分のペースで開いた時間に、、、というわけにはなかなかいきません。
それから、建築模型士なんていう公の資格はないし、仕事をするのに資格は一切必要ありません。 年齢制限も、男女の区別も、それからどこの学校出たかなんてことも一切関係ありません。 要はちゃんと仕事ができるかが全てです。 (一つの目標として資格をとるのは励みになってよいかと思いますが、、。)
がくぶんに興味を持つほとんどの人はたぶん、、、通信講座で資格をとれば仕事ができる(需要がある)イコールお金になる、、、、と思ってると思うんです。 だから、せっかく始めたのになかなか資格がとれなくて途中て諦めてしまった。 またせっかく資格をとっても現実には仕事がない、、という状況になってしまうんだと思うわけです。 実際、がくぶんで学んだ人の中の僅かな人たちが仕事としてやっていけてて、あとのほとんどの人は途中でやめてしまった、または趣味の段階に止まっている(要するにお金にならない)のではないでしょうか。
実際にわたしは内部を知る人間ではないですが、たぶん、これは当たっていると思いますよ。
2、じゃぁ、需要はどこにあるの?。 現実的に求められている建築模型とは?。
一番求められているのは、設計事務所内で作る、形、ボリューム感や収まりを検討するためのスタディ模型です。
これはあくまでも検討用で、どこかに飾っておくためのものではないので、出来栄えよりも、スピードと正確性を要求されます。 綺麗に作ったほうがもちろんいいですが、ぶっちゃけ、多少接着剤がはみ出していようが、ちゃんと形になっていればOKのレベルです。 色表現はほとんどなくて、大抵は白や材料の素材そのものの色(バルサやスタイロフォームなど)で表現します。 ある程度、形が煮詰まってきたらクライアントにも見せますが、形状確認の段階で色表現もしてしまうと、クライアントの目が色にもいってしまい、打ち合わせ内容が絞り込めなくなってしまいますので、最初から色をつけることはあまりないですね。
このスタディ模型は設計者自らが、、、または社内で作ったり、学生のバイトを雇って作ったりしますが、たまに、忙しくて模型まで手が回らなかったり、グレードの高いもの、または技術的に難しいものを私みたいなプロに外注するわけです。
もし、興味があったら、DVDのレンタル屋さんで、阿部寛主演の「結婚できない男」をご覧になることをお勧めします。 設計事務所で、建築模型を作るシーン(やっぱり色は白のスタディです)が時々出てきますので。
3、建築模型の在宅ワークをするためには、まず需要のあるところへ行きましょう。
というわけで、やはり一番いいのは、建築模型製作会社や設計事務所など、実際の現場で仕事に携わり、経験を積むことです。 その後独立して、お世話になった会社から仕事を廻してもらいながら実績を積み、少しずつクライアントを増やしていくのが一番現実的だと思います。
でも、実際にはこの不景気の中、建築模型の求人募集している会社はたぶんないだろうし、あったとしても、経験者などの即戦力ですね。 昔は経験者でなくても、手先が器用で建築模型が大好きだ、、という理由だけで、結構雇ってくれてたんですが(最初の数ヶ月はアルバイトです)、最近はどこでも人を育てる余裕がないので、かなり難しいと思います。
4、在宅ワークを目指す主婦たちへのひとつの提案。
じゃぁ、せっかく、がくぶんで勉強したのに、主婦には建築模型の仕事は無理なの??、、、、と言う声が聞こえてきそうですが、ここで一つの提案をしたいと思います。 (今まで散々、がくぶんをこき下ろしてきましたが、ここからが本番ですよ。)
それは今まで書いたことと、主婦の特性?を利用して、「需要がない」状態から「需要を開拓していく方法」です。 (ここから先は実はあんまり書きたくないのでヒントだけです。 あとは自分で考えましょう。)
すなわち、まず、
1、建築模型士なんて資格はいらない。
資格がなかなか取れなくてもがっかりする必要はないです。どんどん営業しましょう。
2、とりあえずは、がくぶんで勉強した程度の知識と技術、、、。
すなわち図面が読めて、白模型が素早く作れる。(それも少々接着剤がはみ出てもOK) と同時に、図面やCADのより深い知識を身につけられるようにいつも勉強しましょう。
3、営業ツールはがくぶんで作った模型やその写真。
同じ建物でもグレードや金額を変えて数種類を提示すれば仕事を出す方は便利です。 例えば、窓表現は開口だけとか、透明ガラスまで表現とか、グレーのオーバーレイ表現とか、それぞれの金額の違いですね。 建物の色は白でOKです。
4、主婦の内職だから、受注金額はプロみたいに高くなくてOK。
プロに頼むと高いから出せないけど、パートなら安くて出しやすい。 プロほどの技術も必要ないし、、という場合が結構あります。 金額は世間一般のパートの時給プラスアルファ(材料代や諸経費、技術料)を考えて決めればいいでしょう。
5、仕事内容は、色付の完成模型を作ることではなくて、あくまでも検討用のスタディだと割り切りましょう。
作り方はポイントを押さえて、あとはデフォルメしてなるべく短時間、低金額に抑えましょう。 でもスタディなので、また変更の度に模型を作る可能性が高いです。 結果、一つの物件でも合計してみたら、結構な金額になったりします。 また、最後には色付きの完成模型を作ってクライアントにプレゼントしたいから、、、って更に受注に繋がるケースも時々出てきます。
6、営業先は、小規模でもいいから、やる気のある設計事務所。 (さっきも書きましたが、マンション専門の設計をしてるところは模型を作らないから×です。)
最後にもう一度まとめを、、。
「がくぶんが宣伝しているような一戸建ての完成模型ははっきり言って需要がありません。 しかし、需要がありそうなところへ行って、自分で開拓することはできます。」 ←これ、真理ですよ。
追記、、、、。
なんで同業者に有利な情報を教えてくれるの?。
わたしは建築模型で食ってるプロです。 これで生活しているので、パートやアルバイトのような金額ではとても仕事はできません。 しかし、現実的には「プロのような完成度はいらないから安く作ってほしい」という設計事務所の要望は結構あるのです。 要するに「隙間(ニッチ)ビジネス」ですね」
というわけで、わたしみたいなプロと主婦の在宅ワークは共存できると思って書きました。 もちろん、いよいよ仕事が無くなったら、金額を下げることもあるかも知れませんが、一度下げてしまうと、もう二度と上げられなくなるので、それは考えていません。
それよりも、世の中に広く建築模型の素晴らしさを知ってもらい、この業界の評価が上がればという思いで書かせていただきました。 主婦、、ということで何かと家庭のことや、子どもの面倒を見ながらと大変でしょうが、技術を持った主婦たちが集まって、仕事中は誰かが子どもを纏めて預かるとか、いろいろやり方もあろうかと思います。
とにかく、何か一つの仕事をやり遂げるということはどんな仕事でも結構大変です。 本当に建築模型が好きなら、その困難に挑戦してみてください。
最後に、がくぶんの通信講座の料金を書いておきます。
一括払いで税込み52,000円。 分割は、支払い回数が2〜19回あって、月々2,950円からできます。 あと、受講期間の延長や試験の時に別途料金がかかるようです。
わたしは、がくぶんの回し者ではありませんが(笑)正直言って、この金額で、「建築模型制作の体験ができる」なら、結構良心的だと思います。 本当はもっと高額だと思ってました。 だって、その人に模型の作り方を教えるためには、そのための時間だけではなくて、材料や教材を揃えたり、いろいろ準備したりする外から見えない労力がかなり必要になってくるので、とてもこの金額では合わないと思うからです。

追記 2011.9.9
Tweet
長文、お読みいただき、ありがとうございました。このブログは最近多忙のため、めったに更新しないのにアクセスが集中しておりまして、大変驚いているところです。
本当に多くの方が建築模型の仕事とか、求人に関心を持たれていることがわかりました。 ヤフー知恵袋でも、何度かこの記事を紹介していただいているようで、ありがとうございます。 ネットでいろいろ検索しても、この建築模型の業界についてはいいかげんな情報も多く、本当のことを少しでも多くの方に知ってほしいとの思いでこの記事を書きました。
しかし、本当に長々と書いてしまったので、焦点が少々ぼやけてしまっているかと思います。 わたしが端的に言いたいことは、、、、
がくぶんについては、「がくぶんの建築模型士の資格をとれば、建築模型の仕事ができて、収入を得られる」という考え方ではなくて、「建築模型、住宅模型を作る体験ができる」という考え方くらいが丁度いいのではないでしょうか、、、ということです。
あまり、「資格」と、「収入」に拘ってしまっては、本当に見るべきものが見えなくなってしまうことが多々あるからです。 まず、大切なことは、「本当に自分が建築模型が好きか?」ということです。
本当に好きならば、この先、仕事でいかなる困難にぶつかっても、絶対に乗り越えていこうという決心をすることができるでしょう。 がくぶんのこの講座は、それを確かめる一つの手段ではないかと思うのです。 一般の人にとっては、住宅の図面はおろか、道具も材料も作るノウハウも一切無い状態なので、それを約5万円で補ってあげるわけです。
この5万円が高いか、安いかは人それぞれの価値観でしょうが、わたしなんかに言わせてもらえれば、たかが5万円の投資で、うだうだ言っているようでは、とてもプロとしてはやっていけませんよ?、、と言いたいです。
わたしは20年以上も、在宅で建築模型を作ってますが、ここまでくるのに一体いくらのお金と、時間を投資してきたことか、、、。 そして、今でも新しい発見とか、反省とか、いろいろ勉強中だと思ってやっています。
だから、「がくぶんで講座を受ければ、仕事としてやっていけますか?」と聞かれたら、ちょっと考え込んでしまうわけです。 まぁ、「やっていける」とも言えるし「やっていけない」とも言えるからです。
でもはっきり言えることは、「模型はなんとなく好きだが、とにかく、5万円投資すれば、すぐに収入になるの?」という人は止めておいた方がいいということです。
もし、がくぶんの講座を受けてみようと思うならば、まずは心に余裕を持って、住宅模型を楽しんでやってみてください。 そして、苦労して作った作品をいろんな人に見てもらってください。 たぶん、皆さん、目を輝かせて急に話が弾みだすはずです。
今、わたしはプロとして模型を作っていますが、原点は同じです。 苦労して形にしたものを、クライアントが喜んでくださる。 その喜びがあるから、今まで続けてこられたわけですから。 そして、もっと喜んでもらおうと思って、作り方や材料を工夫したり、情報を集めたり、、、、そう、今でも勉強中なのです。
たぶん、この文章は他のプロの方も読んでいると思いますが、皆さん、たぶん同じ思いでしょうね。 そして、この先、年寄りになってもこの仕事を続けたいと思っています。 その時は徹夜は無理でしょうが、できる範囲で、、自分が他人から必要とされて、自分のスキルで社会と繋がっている、、。 そういう未来を目指していきたいです。
これは私事で申し訳ないですが、父が最近認知症になってしまったので、それを見ていると、人間、何歳になっても、頭と手先は使い続けないと、、と思うわけです。 建築模型はそれができる素晴らしい仕事だと思います。
また、長文になってしまいましたね。苦笑
最後に一つだけ書いて終わりにします。
わたしが書いた記事で、、
「がくぶんが宣伝しているような一戸建ての完成模型ははっきり言って需要がありません。 しかし、需要がありそうなところへ行って、自分で開拓することはできます。」 というのを覚えていますか?。
もし、あなたが住宅模型を苦労して作ってみて、見せた人が喜んでくれたら、、、。 その人の喜ぶ顔をみたくて、更に工夫し、良いものを作ろうと思ったら、、、。 そして、それをずっと続けたら、、、、。
すると、そんなあなたを見ている誰かが、きっと模型を必要としている人を紹介してくれます。
わたしが建築模型で独立した時は、1人もクライアントはいませんでした。 でも、今では多くのクライアントを知っています。
建築模型って、需要があるの? ⇒ ほとんどありません。
でも仕事というのは、自分で開拓していくものです。 「与えられるもの」と思っている人には当然、無理な話でしょうね。
でも、いつか、「それでも自分で開拓していきたい」という僅かな人のために、記事を書こうかな、、と思っています。
では、皆さん、素敵な建築模型ライフを、、、、。

たまに新聞広告に、「手軽に楽しい在宅ワーク」として紹介されてるアレですが、実際に建築模型を本業にしている自分達から見れば、「もしかして資格商法?」、、とか、「通信教育で仕事できるようになるんなら苦労はしない」とか、そういう否定的な目でつい見てしまうわけですね。
実際、ネットで検索しても、「がくぶんの建築模型の通信講座ってどう?」って質問に対して、「そんなの求人なんてないですよ」っていう意見が大半で、「あぁ。やっぱり世の中は甘くない。 申し込まなくて良かったわ」、、、と思う主婦は多いのではないかと思います。
それはそれで、自分達には関係のない話だし、一つのネタとして話すくらいで、ほっとけばいいのでしょうが、なんか最近、この業界がきちんと理解されないまま、否定的なイメージだけが先行してしまっているような気がして、、。 それはイコール、建築模型を生業にしている自分達にも(大きな目で見れば)かかわってくることなんですね。 そういう考えもあって、最近はだんだん、ちょっと思うことを書いてみようという気になってきたわけです。
と、いうのも、一つはこの建築模型士の通信教育の方向性が現実的ではないし、この広告を見た人たちは勘違いしてしまうんじゃないかと思うわけです。 このままだと苦労してこの講座を受けても現実的ではないために、途中で諦めてしまう人が結構多いのではないか。 これをちょっと考え方を変えるだけで、可能性がまた広がってくるのではないか、、。
それからもう一つはこの大不況の中、家族を支えるために、藁にもすがる思いで在宅ワークや求人を探している主婦がなんと多いことか、、、。 そんな人たちの励みに少しでもなれば、、と思ったわけです。
というわけで、今からいろいろ書いていきますけど、まず最初に自分の立場を書いておこうと思います。 わたしは最初、3年ほど建築模型を作る会社に就職して技術や経験を積んで、その後結婚して独立。 それからは21年間、在宅ワークで建築模型を本業としてきました。 これから書くことは、その経験による一つの提案です。 でも、今回のテーマである、通信教育は受けたことがありませんので、あくまでもそういう立場で思ったことを書きます。
だから、もしかしたら、通信教育に対して勘違いなどがあるかも知れませんので、そこんとこは宜しくお願いします。 後で、間違っていたとしても責任はとれませんので。 あくまでもこういう立場の人の意見だということで、ご自分の責任において、一つの意見として参考にしていただけたらと思います。
ではこれから書いていきます。
1、がくぶんの広告を見た人の「勘違い」。、、、実は需要はほとんどないし、資格も要らない。
がくぶんでは、「住宅やビルなどを建てるときの設計・計画に欠かせない」、「建築模型の需要は絶えません」、、と説明していますが、実はがくぶんのページで紹介されているような、一戸建てで綺麗に着色された完成模型の需要はほとんどありません。 実際、在宅ワークをしているわたしでも一戸建ての完成模型はほとんど作ったことがありません。 大手の住宅メーカーは独自の営業ノウハウがあって、とても個人で入り込める余地はありませんし、建主も、設計事務所からプレゼントされたら、ラッキーと思うくらいで、建築模型を何万もかけて外注しようなんて思う人はめったにいません。(例えば、あなたが一戸建ての自分の家を建てるとしましょう。 その時に、建築模型を何万円もかけて外注しますか?。 まず、しませんよね? )
がくぶんのホームページに、「ビル・マンションなら1点で8〜10万円!」と書いてありますが、設計事務所はまず、マンションの模型なんか作りません。 モデルルームに飾ってある模型はデベロッパーが建築模型製作会社に外注したもので、だいたい100〜150万円以上。 規模が大きくなれば、200万円も300万円もします。(スケール1/70〜1/80でアクリル製レーザー加工、ラッカー塗装仕上げ ←プロじゃないと作れませんね) モデルルームに10万円ぽっちのちゃちな模型(失礼!)が飾ってあったら、笑われてしまいますよ。
また、「窓や木などのパーツを作り置きしておくことができますから、家事や子育てに忙しい主婦の方にピッタリの仕事」とのことですが、仕事として作るなら納期厳守ですので、時には徹夜が続くことも、、、。 クライアント相手にお金を戴くわけだから、自分のペースで開いた時間に、、、というわけにはなかなかいきません。
それから、建築模型士なんていう公の資格はないし、仕事をするのに資格は一切必要ありません。 年齢制限も、男女の区別も、それからどこの学校出たかなんてことも一切関係ありません。 要はちゃんと仕事ができるかが全てです。 (一つの目標として資格をとるのは励みになってよいかと思いますが、、。)
がくぶんに興味を持つほとんどの人はたぶん、、、通信講座で資格をとれば仕事ができる(需要がある)イコールお金になる、、、、と思ってると思うんです。 だから、せっかく始めたのになかなか資格がとれなくて途中て諦めてしまった。 またせっかく資格をとっても現実には仕事がない、、という状況になってしまうんだと思うわけです。 実際、がくぶんで学んだ人の中の僅かな人たちが仕事としてやっていけてて、あとのほとんどの人は途中でやめてしまった、または趣味の段階に止まっている(要するにお金にならない)のではないでしょうか。
実際にわたしは内部を知る人間ではないですが、たぶん、これは当たっていると思いますよ。
2、じゃぁ、需要はどこにあるの?。 現実的に求められている建築模型とは?。
一番求められているのは、設計事務所内で作る、形、ボリューム感や収まりを検討するためのスタディ模型です。
これはあくまでも検討用で、どこかに飾っておくためのものではないので、出来栄えよりも、スピードと正確性を要求されます。 綺麗に作ったほうがもちろんいいですが、ぶっちゃけ、多少接着剤がはみ出していようが、ちゃんと形になっていればOKのレベルです。 色表現はほとんどなくて、大抵は白や材料の素材そのものの色(バルサやスタイロフォームなど)で表現します。 ある程度、形が煮詰まってきたらクライアントにも見せますが、形状確認の段階で色表現もしてしまうと、クライアントの目が色にもいってしまい、打ち合わせ内容が絞り込めなくなってしまいますので、最初から色をつけることはあまりないですね。
このスタディ模型は設計者自らが、、、または社内で作ったり、学生のバイトを雇って作ったりしますが、たまに、忙しくて模型まで手が回らなかったり、グレードの高いもの、または技術的に難しいものを私みたいなプロに外注するわけです。
もし、興味があったら、DVDのレンタル屋さんで、阿部寛主演の「結婚できない男」をご覧になることをお勧めします。 設計事務所で、建築模型を作るシーン(やっぱり色は白のスタディです)が時々出てきますので。
3、建築模型の在宅ワークをするためには、まず需要のあるところへ行きましょう。
というわけで、やはり一番いいのは、建築模型製作会社や設計事務所など、実際の現場で仕事に携わり、経験を積むことです。 その後独立して、お世話になった会社から仕事を廻してもらいながら実績を積み、少しずつクライアントを増やしていくのが一番現実的だと思います。
でも、実際にはこの不景気の中、建築模型の求人募集している会社はたぶんないだろうし、あったとしても、経験者などの即戦力ですね。 昔は経験者でなくても、手先が器用で建築模型が大好きだ、、という理由だけで、結構雇ってくれてたんですが(最初の数ヶ月はアルバイトです)、最近はどこでも人を育てる余裕がないので、かなり難しいと思います。
4、在宅ワークを目指す主婦たちへのひとつの提案。
じゃぁ、せっかく、がくぶんで勉強したのに、主婦には建築模型の仕事は無理なの??、、、、と言う声が聞こえてきそうですが、ここで一つの提案をしたいと思います。 (今まで散々、がくぶんをこき下ろしてきましたが、ここからが本番ですよ。)
それは今まで書いたことと、主婦の特性?を利用して、「需要がない」状態から「需要を開拓していく方法」です。 (ここから先は実はあんまり書きたくないのでヒントだけです。 あとは自分で考えましょう。)
すなわち、まず、
1、建築模型士なんて資格はいらない。
資格がなかなか取れなくてもがっかりする必要はないです。どんどん営業しましょう。
2、とりあえずは、がくぶんで勉強した程度の知識と技術、、、。
すなわち図面が読めて、白模型が素早く作れる。(それも少々接着剤がはみ出てもOK) と同時に、図面やCADのより深い知識を身につけられるようにいつも勉強しましょう。
3、営業ツールはがくぶんで作った模型やその写真。
同じ建物でもグレードや金額を変えて数種類を提示すれば仕事を出す方は便利です。 例えば、窓表現は開口だけとか、透明ガラスまで表現とか、グレーのオーバーレイ表現とか、それぞれの金額の違いですね。 建物の色は白でOKです。
4、主婦の内職だから、受注金額はプロみたいに高くなくてOK。
プロに頼むと高いから出せないけど、パートなら安くて出しやすい。 プロほどの技術も必要ないし、、という場合が結構あります。 金額は世間一般のパートの時給プラスアルファ(材料代や諸経費、技術料)を考えて決めればいいでしょう。
5、仕事内容は、色付の完成模型を作ることではなくて、あくまでも検討用のスタディだと割り切りましょう。
作り方はポイントを押さえて、あとはデフォルメしてなるべく短時間、低金額に抑えましょう。 でもスタディなので、また変更の度に模型を作る可能性が高いです。 結果、一つの物件でも合計してみたら、結構な金額になったりします。 また、最後には色付きの完成模型を作ってクライアントにプレゼントしたいから、、、って更に受注に繋がるケースも時々出てきます。
6、営業先は、小規模でもいいから、やる気のある設計事務所。 (さっきも書きましたが、マンション専門の設計をしてるところは模型を作らないから×です。)
最後にもう一度まとめを、、。
「がくぶんが宣伝しているような一戸建ての完成模型ははっきり言って需要がありません。 しかし、需要がありそうなところへ行って、自分で開拓することはできます。」 ←これ、真理ですよ。
追記、、、、。
なんで同業者に有利な情報を教えてくれるの?。
わたしは建築模型で食ってるプロです。 これで生活しているので、パートやアルバイトのような金額ではとても仕事はできません。 しかし、現実的には「プロのような完成度はいらないから安く作ってほしい」という設計事務所の要望は結構あるのです。 要するに「隙間(ニッチ)ビジネス」ですね」
というわけで、わたしみたいなプロと主婦の在宅ワークは共存できると思って書きました。 もちろん、いよいよ仕事が無くなったら、金額を下げることもあるかも知れませんが、一度下げてしまうと、もう二度と上げられなくなるので、それは考えていません。
それよりも、世の中に広く建築模型の素晴らしさを知ってもらい、この業界の評価が上がればという思いで書かせていただきました。 主婦、、ということで何かと家庭のことや、子どもの面倒を見ながらと大変でしょうが、技術を持った主婦たちが集まって、仕事中は誰かが子どもを纏めて預かるとか、いろいろやり方もあろうかと思います。
とにかく、何か一つの仕事をやり遂げるということはどんな仕事でも結構大変です。 本当に建築模型が好きなら、その困難に挑戦してみてください。
最後に、がくぶんの通信講座の料金を書いておきます。
一括払いで税込み52,000円。 分割は、支払い回数が2〜19回あって、月々2,950円からできます。 あと、受講期間の延長や試験の時に別途料金がかかるようです。
わたしは、がくぶんの回し者ではありませんが(笑)正直言って、この金額で、「建築模型制作の体験ができる」なら、結構良心的だと思います。 本当はもっと高額だと思ってました。 だって、その人に模型の作り方を教えるためには、そのための時間だけではなくて、材料や教材を揃えたり、いろいろ準備したりする外から見えない労力がかなり必要になってくるので、とてもこの金額では合わないと思うからです。
追記 2011.9.9
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長文、お読みいただき、ありがとうございました。このブログは最近多忙のため、めったに更新しないのにアクセスが集中しておりまして、大変驚いているところです。
本当に多くの方が建築模型の仕事とか、求人に関心を持たれていることがわかりました。 ヤフー知恵袋でも、何度かこの記事を紹介していただいているようで、ありがとうございます。 ネットでいろいろ検索しても、この建築模型の業界についてはいいかげんな情報も多く、本当のことを少しでも多くの方に知ってほしいとの思いでこの記事を書きました。
しかし、本当に長々と書いてしまったので、焦点が少々ぼやけてしまっているかと思います。 わたしが端的に言いたいことは、、、、
がくぶんについては、「がくぶんの建築模型士の資格をとれば、建築模型の仕事ができて、収入を得られる」という考え方ではなくて、「建築模型、住宅模型を作る体験ができる」という考え方くらいが丁度いいのではないでしょうか、、、ということです。
あまり、「資格」と、「収入」に拘ってしまっては、本当に見るべきものが見えなくなってしまうことが多々あるからです。 まず、大切なことは、「本当に自分が建築模型が好きか?」ということです。
本当に好きならば、この先、仕事でいかなる困難にぶつかっても、絶対に乗り越えていこうという決心をすることができるでしょう。 がくぶんのこの講座は、それを確かめる一つの手段ではないかと思うのです。 一般の人にとっては、住宅の図面はおろか、道具も材料も作るノウハウも一切無い状態なので、それを約5万円で補ってあげるわけです。
この5万円が高いか、安いかは人それぞれの価値観でしょうが、わたしなんかに言わせてもらえれば、たかが5万円の投資で、うだうだ言っているようでは、とてもプロとしてはやっていけませんよ?、、と言いたいです。
わたしは20年以上も、在宅で建築模型を作ってますが、ここまでくるのに一体いくらのお金と、時間を投資してきたことか、、、。 そして、今でも新しい発見とか、反省とか、いろいろ勉強中だと思ってやっています。
だから、「がくぶんで講座を受ければ、仕事としてやっていけますか?」と聞かれたら、ちょっと考え込んでしまうわけです。 まぁ、「やっていける」とも言えるし「やっていけない」とも言えるからです。
でもはっきり言えることは、「模型はなんとなく好きだが、とにかく、5万円投資すれば、すぐに収入になるの?」という人は止めておいた方がいいということです。
もし、がくぶんの講座を受けてみようと思うならば、まずは心に余裕を持って、住宅模型を楽しんでやってみてください。 そして、苦労して作った作品をいろんな人に見てもらってください。 たぶん、皆さん、目を輝かせて急に話が弾みだすはずです。
今、わたしはプロとして模型を作っていますが、原点は同じです。 苦労して形にしたものを、クライアントが喜んでくださる。 その喜びがあるから、今まで続けてこられたわけですから。 そして、もっと喜んでもらおうと思って、作り方や材料を工夫したり、情報を集めたり、、、、そう、今でも勉強中なのです。
たぶん、この文章は他のプロの方も読んでいると思いますが、皆さん、たぶん同じ思いでしょうね。 そして、この先、年寄りになってもこの仕事を続けたいと思っています。 その時は徹夜は無理でしょうが、できる範囲で、、自分が他人から必要とされて、自分のスキルで社会と繋がっている、、。 そういう未来を目指していきたいです。
これは私事で申し訳ないですが、父が最近認知症になってしまったので、それを見ていると、人間、何歳になっても、頭と手先は使い続けないと、、と思うわけです。 建築模型はそれができる素晴らしい仕事だと思います。
また、長文になってしまいましたね。苦笑
最後に一つだけ書いて終わりにします。
わたしが書いた記事で、、
「がくぶんが宣伝しているような一戸建ての完成模型ははっきり言って需要がありません。 しかし、需要がありそうなところへ行って、自分で開拓することはできます。」 というのを覚えていますか?。
もし、あなたが住宅模型を苦労して作ってみて、見せた人が喜んでくれたら、、、。 その人の喜ぶ顔をみたくて、更に工夫し、良いものを作ろうと思ったら、、、。 そして、それをずっと続けたら、、、、。
すると、そんなあなたを見ている誰かが、きっと模型を必要としている人を紹介してくれます。
わたしが建築模型で独立した時は、1人もクライアントはいませんでした。 でも、今では多くのクライアントを知っています。
建築模型って、需要があるの? ⇒ ほとんどありません。
でも仕事というのは、自分で開拓していくものです。 「与えられるもの」と思っている人には当然、無理な話でしょうね。
でも、いつか、「それでも自分で開拓していきたい」という僅かな人のために、記事を書こうかな、、と思っています。
では、皆さん、素敵な建築模型ライフを、、、、。



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